赤穂中2年生探究学習で、国際コースを担当させていただくことになりました。
希望によりコース選択をした25名が、来年まで2ヵ年かけて探究学習を進めます。
7/5はその初回の授業を実施。
自分達にできる国際協力は何か?を考えるにあたって、国際協力活動が支援先の人々に与える影響を考えるワークショップ「国際協力~喜ぶ人・悲しむ人~」を行いました。
【参加した生徒の感想:一部抜粋】
・正直、ワークショップをやる前の自分はすごく単純なことを考えていたんだなと思った。問題を抱えている国のためにできることを、ただするのではなく、その支援によって現地の人々にどんな影響与えるのか、それによって悲しんでしまう人、困ってしまう人などはいないかなど深く考える必要があるんだなと思った。でも、今日のワークショップで、もっと国際協力について調べて、知って、世界の人々に平等に送ることのできる支援活動について考えてみようと思えた。
・自分が現地の人になったつもりで考えながら、支援している側の人のことを考えてみると、考えのすれ違いが起きやすいと思った。例えば支援する側が「服を渡したら喜ぶだろう」と思っても、現地だと「欲しいけどこんなにいらない」とか、「ただゴミになっちゃう」とか…。現地の人に寄り添って考えを聞くことが大事だと思った。ただ、価値観の違いがあるので難しいところだと思う。
・みんなでグループに分かれて、自分たちが役に立てる事はどんなことだろうかとか、「役に立てるけど悲しむ人もいるよね~」などと自分の意見だけじゃなくて、みんなの意見を聞きながらできて、もっと外国の方の力になれることを考えていきたいと思いました。
・今まで気にしていなかったこと(支援をして悲しくなる人がいる)を考えてみたら、リサイクル用品を渡す事は、私たちの自己満足なのかもとか、この先使わなくなったら…とか、支援のメリットデメリットがたくさんあることがわかった。
・支援をすればいいことばかりあると思っていたけれど、悲しむ人もいると言うことを知り支援をするにも悲しむ人が少なくなるようにしなければいけないから大変だと思った。本当に支援をするとなったときには、信頼ができ、本来の目的でしっかり使ってくれるところに渡す、ということを知って、そういう信頼できるところを見分けて渡すのはすごく難しいと思った。
・ただ支援をするだけでは本当にそこにいる人のためにはならないことが知れた。送ったものが本当に役に立てるのか、送ってしっかりと使えるのかなどを深く考えないといけないと思った。
・自分が良かれと思ってやったことでも受けた側は迷惑になってしまうこともあるからそこまで考えて支援しなきゃいけないとわかった。
・文化の違いも考えて交流をしないと傷つけてしまうことがあるということがわかりました
・私は今日までずっと、支援はいいことだけでデメリットは1つもないと思っていました。でも、実際に考えてみると、募金は本当にちゃんとした方法で使われているのかとか、支援が偏ったりしていないかなど、いろいろ考えることが多くてデメリットもあるとわかったし、ここまでいろんなことを考えて支援をしていかなくてはいけないということもわかった。
・支援をするにも配慮するところがいろいろあり、する側が良いと思うことと、支援される側が思う事は違っていることがあるというのがわかった。
7/12の授業では、自分たちにできることは何か、を考えてくれました!